被災した博物館資料の修復作業が、相模原市立博物館(中央区高根)で行われている。
岩手県の陸前高田市立博物館は、職員6人が死亡または行方不明で、建物も壊滅状態にある。岩手県立博物館の学芸員が約1000点の植物標本をがれきの中から救出したものの、海水や泥をかぶりカビが発生している物もあったため、全国の学芸員に標本回復の協力を依頼していた。
この呼びかけに応え、相模原市立博物館では300点の標本を引き受けた。作業の中心となっているのは、植物分布を調査するボランティアグループ「相模原植物調査会」。資料の中には昭和初期やそれ以前に採集された貴重なものもあることから、状態に合わせて手当ての方法を話し合いながら慎重に進められているという。同館の秋山幸也さんは、「博物館として被災地のために何ができるか考えました」と語り、今後も追加で作業を引き受ける意向を示している。回復した標本は、当面、岩手県立博物館に展示される予定。
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