被災地の今 本紙記者が三陸を訪問
東日本大震災からもうすぐ4年―。9月13・14日、私は初めて被災地を訪れた。
まずはじめに訪ねたのは、岩手県陸前高田市。「奇跡の一本松」に向かう道中、忽然と視界がひらけた。そこにあったはずの住宅街や商店街などは跡形もなく、がれきもきれいに片付けられていた。代わりにあったのは、土地をかさ上げするため土を運ぶ巨大なベルトコンベアーに、道に溢れる「奇跡の一本松」をひと目見ようと訪れたであろう県外ナンバーの車と復旧工事の現場に向かうダンプカー。津波に街がのみ込まれるまで、人が暮らしていたとは到底想像できない、何とも異様な風景だった。その後、北上し大船渡市、さらには山田町へ。海沿いには家の基礎だけが残り、空き地になっている所や2階から上だけが残る建物、いまだに多くの人が暮らす仮設住宅が目につく。荒地と化した所に点在する「復旧工事を進めています」の看板に被災された人を思い巡らすと、私は身につまされる思いだった。
ただ、被災地に住む人々に笑顔がないわけではなかった。山田町伝統の祭りには町中の人が詰めかけ、威勢の良い神輿の掛け声と囃子音が響いていた。一刻も早い復旧を願いたい。(三原)
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