はやぶさ2、ついに旅立つ――。小惑星探査機はやぶさ2が3日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打上げられ、成功を果たした。多くの報道陣が詰めかけ注目を集める中、市内各所では打上げの模様をスクリーンに大写しにしてパブリックビューイング(PV)を開催。天候不順を理由に、日程が延期された打上げを待ちわびた市民らは、はやぶさ2の無事と旅立ちへの祝福を胸に応援した。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)相模原キャンパスで行われたPV(=写真下)には、約120人が参加。機体が宇宙センターに運び込まれ、終盤の調整作業が進んでいく様子が映像で流れると、参加者らは固唾を呑んで見まもった。打上げが迫る中、会場では赤外線天文学専門の山村一誠JAXA准教授が作業工程について詳細に実況。発射台が映し出されると「おお」とどよめきが起こり、発射10秒前からカウントダウンを開始。燃え盛るエンジンの火花とともにはやぶさ2が飛翔していくと、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。市内緑区から家族で訪れた渡部憲二さんは「皆で、生ではやぶさ2を応援しようとやってきました。とても感動しました」と話すと、息子の智喜君(10歳)は「あんなに重いものが打上がるなんてすごい。将来は宇宙関係の仕事がしたいです」と笑顔で答えた。
「宇宙に一番近いまち」としてはやぶさ2を応援してきた淵野辺でも、駅ペデストリアンデッキ下でPVを開催。商店街関係者、市民ら大勢が参加し、カウントダウンではやぶさ2打上げを後押しした。
JAXAによると、はやぶさ2は現在、正常な状態で進行中。今後、約3カ月かけて、探査機に搭載されたミッション機器の初期機能確認を実施していく。
約52億Kmともいわれるはやぶさ2の旅。ミッションでは生命の起源の手がかりとなる、有機物の採取を図る。帰還は東京オリンピックが終わった後の2020年12月を予定している。
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