震災直後から岩手県大槌町などの被災地を訪れ、定期的な復興支援活動を行っている中村辰雄さん(中央区千代田在住)。中村さんは市内の住宅建築会社・ナカコーポレーションの代表取締役を務める傍ら、相模原南ロータリークラブのメンバーの一人でもあり、同団体の奉仕活動の精神のもと活動を行っている。
大槌町は、東日本大震災で町民の約1割にあたる1284人が犠牲になった地。同団体では2011年から、中村さんが指揮を執り有志を集め現地訪問。被災した大槌小学校などに対し、これまで複写機や机の贈呈、廊下の造作を行ってきた。
3月11日、仮設住宅へ
震災から4年の月日が流れた2015年3月11日、中村さんは個人で大槌町最大規模の仮設住宅地・小鎚を訪れた。数ある平屋の建物の中の第7仮設住宅で車を止めると、ほどなくして一人の女性と出会う。75歳になる岩間さんだ。昨年、この仮設住宅で夫を亡くしたと言う。中村さんはなんとか元気づけてあげられないかと、趣味で日本全国を旅した際に撮影した写真アルバムを岩間さんに手渡した。岩間さんはその中でも、「河津ザクラ」の写真をとても気に入ってくれたという。「喜んで頂いたので、こちらも元気をもらえました」(中村さん)
その後、大槌湾の赤浜地区第5仮設、吉里吉里地区の仮設住宅を訪れた中村さん。各所で、被災者した人たちが今何を思い、何を伝えたいのかを聞いて回った。中村さんは「特にお年寄りの方々は、この先の生活環境など、不安を通り越してあきらめの状況にあるように感じられた」とし、「今後も支援を続けていく」と話した。
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