南区相模台在住の漫画家・市村章さんが10月22日、市内の病院で亡くなった。享年81。漫画家として長年活躍していたほか、地元での作品展開催、地域の散策マップや施設のロゴマーク制作などその活躍は多岐にわたり、”地域の顔”として広く親しまれていた。
市村さんは1934年、長野県須坂市の生まれ。高校卒業を機に上京し、多摩美術大学油絵科へ進学。日活撮影所美術部に入社したのち、縁あって漫画の世界へ。相模台に住み始めたのは1970年頃。制作活動の傍ら、PTAや自治会など地域活動にも尽力していた。近年では、小田急相模原駅前の商業施設の開業時にそのロゴマークを制作、今年1月に発行された地元相模台地区の散策マップではイラストを担当。様々な制作物を依頼されては務めあげ、年を重ねなお活躍の幅を広げてきた。
市村さんは1984年2月から『週刊東洋経済』(東洋経済新報社発行)で政治家を風刺する一コマ漫画「政治笑」の連載を開始。以降、2009年10月まで約25年にわたって「一回も休まず」(市村さん)に連載を続けた。
市村さんの様々な作品は、これまでに市内各所で度々お披露目されてきた。区内中央のギャラリー「誠文堂」もその一つ。2012年4月より年に一度、市村さんは毎年展示する題材を変えながら個展を開催してきた。オーナーの中澤洋さんは、「活動も幅広い方だったので、いつも大勢の方が見に来られていた」と話した。6月には作家展を開催したばかりだった。
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