麻布大学大学院に在学する竹鼻志織さん(23)の研究成果が、昨年12月に神経科学専門の国際誌「Brain Research Bulletin」に掲載された。
研究では、赤ワインに含まれる成分「レスベラトロール」が突発的な痛みを抑制することを動物実験により証明。ねずみの脳に電極を取りつけ、痛みを与えたときの波形を計測することで成分の効能を立証した。
同成分はこれまで、老化を抑える「アンチエイジング」の効果で知られていたが、今回の研究により、副作用が懸念される鎮痛剤に代替して、食品成分で痛みを和らげることができる可能性が示された。
「論文が掲載されたことは純粋に嬉しい。1年間頑張ってよかった」と達成感を口にする竹鼻さん。論文は、生命・環境科学部食品生理学研究室に所属していた大学3〜4年時の約1年間で、50回以上の実験を重ねて大成した。今回、国際誌に掲載されたことで海外から共同研究のオファーがあったという。
竹鼻さんは現在も、人体における痛みの研究を継続し、さらに「レスベラトロール」の効能の詳細なメカニズム解明に努めている。
卒業後は食品会社の研究職を希望している竹鼻さん。「食品から痛みを抑える成分を抽出し、副作用のないサプリメントを開発したい」と意気込みを語った。
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