桜美林大学芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修の学生が、福岡を拠点に活動するポップビートバンド「図鑑」の楽曲で、BSドラマ『のの湯』主題歌『ゆら、ゆら、ゆら』のMV(ミュージックビデオ)を制作、『のの湯』にちなんで、7月26日(風呂の日)に動画共有サイトYouTubeに公開した。
今回のMV制作は、芸術文化特講(デジタル映像制作)の授業(杉森順子教授)を履修する14人の学生が、同大芸術文化学群の産学連携によるプロジェクトラーニングベースド(PBL)事業の一環で日本コロムビア(株)、ドリーミュージック(株)との協働で行ったもので、4月の授業開始からMVの企画提案、構成、撮影ロケーションの選定、エキストラの出演交渉、小道具制作、演出、撮影、編集まで、全て学生主導で行った。
2カ月半の準備を経て、「図鑑」のボーカル・平山カンタロウとともに2日間にわたり桜美林大学町田キャンパス内で行われた撮影は、緊張感と温かい雰囲気に囲まれた。MV制作監督に抜擢された澁谷琴音さん(2年)は「絵コンテ作成や撮影など、すべてが初めての経験。なんとかなるだろうと思っていましたが、天候などどうにもならないことも多く、周りのみんなに助けてもらいながら創り上げることができました。曲のほっこりした雰囲気を表現した手作り人形に注目して欲しいです」と話す。制作担当の齋藤洋佑さん(2年)は、プロジェクト全体のスケジュール管理や撮影場所の申請などを担当。「作品を俯瞰的な立場から見る裏方の仕事です。大人との交渉や、周りのみんなの動きを把握し調整する能力が身についたと思います。とても良い経験になりました」と話した。
社会で役立つ経験
杉森教授は「学生たちに、社会人として必要なスキルを実践的に学び、やり遂げる経験を得て欲しいという思いからこのプロジェクトを開始しました。1人1案の企画出しやプレゼンテーション、撮影、編集を経て、クライアントに納品、評価を受ける映像制作の工程は、他の職種の業務内容にもあてはまります。特に今回はプロアーティストの作品づくりに関わることで、学生たちは責任感を持って取り組むことができました。今後も実践に基づいたプロジェクトで、学生たちには社会で役立つ経験を積んでもらいたい」と学生をねぎらいつつ、今後の取り組みへの期待を寄せた。
今回MV制作を行ったビジュアル・アーツ専修では、「ファインアート」「デザイン」「映画・映像・アニメーション」を中心に理論と実践を複合的に学んでいる。2020年4月には、芸術文化学群専用の「東京ひなたやまキャンパス」が本町田に新規開講予定。カリキュラムや教育施設を充実させ、更なる専門的な学修環境を整えていく。
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