8月21日は献血の日――。1964年の同日に国が輸血用の血液を献血により確保する体制を確立することを決めたことに由来するという。献血について相模原市内を見ると3区のうち、最も献血者数が多いのが中央区。毎月1、2回程度、区役所も併設する相模原市役所前で実施されている献血が区民の意識を高めているようだ。
「献血へのご協力をお願いします」「今月はO型の血液が足りません。A型も」――。そんな掛け声のもと毎月1、2回程度、市役所前で献血を受けつけているのが神奈川県赤十字血液センター。
相模原市の協力のもと、市役所前に輸血バスを配置するようになって半世紀以上。市役所への用事のついでに――といった人を取り込むだけでなく、官公庁が並び人の往来がある同地区において、このバスは献血のPR的役割も果たしている。
遅い梅雨明けとなった8月上旬にこの市役所前のバスを訪れた区民の一人は「バスが止まっているとつい立ち寄ってしまう。献血をすると社会貢献できたという喜びがある。また来月もバスが居たら献血するよ」と話す。
千人の開き
県赤十字血液センターが発表する、昨年度の中央区における献血者数は市役所前のほか、区内の大学や企業での受付分も含めて2893人。
小田急線・相模大野駅前などで受け付けている南区の1688人と、橋本駅前に献血バスを配置している緑区の1786人とはそれぞれ千人を超える開きがあった。
3区共にこの近年、昨年度とほぼ同数の献血者数で推移しており、「中央区民は献血に積極的」と言っても過言ないようだ。
もちろん、南・緑両区民が「市役所に立ち寄るついでに」という面もあると考えられるが、街の中心に献血バスが止まることの影響は大きい。
県赤十字血液センターの担当者は「相模原市内には献血ルームがないため、平日に必要な協力人数を達成するうえでは、市役所前に献血バスを配車させてもらっていることの効果は大きいと考える」とし、「そのための周知を市の広報やホームページに掲載してくれる点もありがたい」と話している。
18日にも
今月18日(火)にも、市役所前で献血の受付がされる。「夏は希望者が少ない時期。多くの方に来場してもらえたら」と献血に協力する市の担当者。
時間は午前10時から正午、午後1時30分から午後4時までの2回受付を行う予定と言い、9月は10日、17日の両木曜日のほか、30日(水)にも実施予定という。「最新情報は県赤十字血液センターのホームページにあります。日によって時間が異なる。ご注意ください」と話している。
一方で今月上旬、市役所前に配置した献血バスの運営を任されていた県赤十字血液センターの志田尚樹さんは「現在はOやA型の血液が不足しています。ご協力をお願いいたします」とした上で、「献血後には採血した血から分析した個々の体調に関するデータをお知らせします。簡易的な健康診断としてご活用いただければと思います」と話している。献血は医師の問診や血圧測定などによって、健康状態に問題がないことが判明した上で行うことができるという。
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