コロナ禍で親と過ごす時間が多かった今年の夏休みも終わり学校生活が再開する中、学校に通えなくなる子どもも多い。そうした時親が子どもにできることは何か、矢部のフリースクール鈴蘭学園理事長の中村鳴美さんに聞いた。
「不登校=よくない事」とされる風潮が根強い中で中村さんは、子どもたちの「個」、具体的には自分のリズムや個性に親が目を向ける必要性を説く。なぜなら自分の「個」を確立している子どもたちは自分自身を大切にしながら、人とのコミュニケーションを取ろうとする傾向にあるからだ。フリースクールではその様子が顕著といい、「個を確立すべき」と強調する。
夏休みでの長い時間を子どもと過ごした親の中には、子どもからの対応につまづきを感じている人も多いという。そうした親子のすれ違いが生じた際は、親自身の子どもの頃を思い出し、自分を見つめ直す時期にするよう助言する。親の立場を一旦離れ、自分の親にされて嫌だったことなどを思い浮かべることで自身を客観視できるようになり、気持ちをリセットできるためだ。「一生懸命の子育てから一度離れてみてほしい」
最後に、夏休みが明けてもし、子どもが不登校になった場合は、「家族全員で向き合って、子どもの悩みを受けとめてほしい」とエールを送る。加えて、家族での時間が増えたコロナ禍では、「改めて家族の在り方を考える機会になる」とした上で、家族として、現状を前向きにとらえていくことの大切さを訴えた。
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