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熱海土石流で救助活動 相模原消防 13人を派遣

社会

掲載号:2021年7月29日号

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第1次派遣隊として任務にあたった隊員=23日
第1次派遣隊として任務にあたった隊員=23日

 静岡県熱海市伊豆山地区を襲った大規模土石流による被害を受け、相模原消防署警備課本署は7月3日から6日までの間、緊急消防援助隊第1次派遣隊として指揮隊4人、救助隊6人、救急隊3人の計13人を派遣し現地で救助活動を行った。

当日に現地入り

 土石流は梅雨前線による総雨量400mmの大雨に伴い、3日午前10時30分頃に伊豆山の逢初川で発生。標高約390mで発生した山崩れが土石流化し、下流で甚大な被害をもたらした。現在も6人が行方不明となっている(7月25日時点)。

 神奈川県は行方不明者の救助要請を受けて、周辺市町村が所属する第3ブロックのブロック長を務める同署も第1次派遣隊に加わることが決まった。3日の午後11時には現地に到着。翌朝6時から捜索を開始した。現場を統括し、各部隊への指示や調整を行う指揮隊を率いた新井克典隊長は「被害地域の広さに、正直戸惑った。今まで見てきた中でも規模が大きい」と振り返る。

 被害を受けた地域は全長2Kmに及ぶ。雨が降り続いていたため泥が柔らかく、足場を作らずに踏み込んでしまうと腰まで浸かる状況だった。捜索にあたっている倒壊した建物の中に泥が流れ込んでいたためスコップを使って泥を搔き出し、50cmほどの人が入れるスペースを形成。隊員たちが這うようにして潜り込み、声をかけながら逃げ遅れてしまった人の有無を確認した。

 建物が倒壊する恐れや、再度土石流が発生する危険性もあったが、救助隊の小隊長を務めた平本友和さんは「生存率に影響を与えるとされる72時間の壁というものがあり、1秒でも早く発見したかった」とし、新井隊長は「隊員たちは安否不明者の安全を確保したいと士気が高かった。使命を理解し、臆することなく尽力してくれた」と思い返す。二次被害にも注意を払い、山頂から目視やセンサーを使いながら、土砂崩れの兆候などを入念に確認。兆候の恐れから4度の中断もあり、現場では緊張感が常につきまとっていた。

「できることを一生懸命」

 初日は宿泊場所が確保されず、車中で睡眠をとった。2日目からは後方支援隊がテントや食料を準備し、近くの公園で宿泊。過酷な現場だったが、「インスタントの温かい味噌汁を飲むと、ほっとした」という。

 捜索を続ける中で、別部隊が生存者を発見。「やっぱりここにいるんだと分かった。少しでも早く見つけてあげたい」と力が入った。手作業では効率が悪いため、市消防が所有する重機を借り入れて土砂を除去するなどの復旧作業にもあたる。自宅を休憩場として提供してくれる地域住民も。「泥だらけの隊員にも快くトイレを貸してくれた」。

 6日午後まで活動を行い、続いて現場入りした第2次派遣隊に作業を引き継いだ。平本さんは「私たちにできることを一生懸命やった。隊員も怪我なく無事に帰還できてよかった」と話した。
 

倒壊した建物上で状況を確認する同署隊員(上)/建物内に潜入し安否不明者を捜索=同署提供
倒壊した建物上で状況を確認する同署隊員(上)/建物内に潜入し安否不明者を捜索=同署提供

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