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就労継続支援B型事業所 気持ち受けとめ成長促す 「レインツリー」 利用者が熱心に作業

社会

公開:2021年12月2日

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スタッフと花を束ねる利用者のM・Kさん(手前)
スタッフと花を束ねる利用者のM・Kさん(手前)

 就労継続支援B型事業所「レインツリー」では、利用者が社会福祉士などの資格を持つ支援スタッフと共にガーデニングの仕事に励むなど特色のある活動を展開しているのに加え、その作業で得られた枝木などを基にしたクラフト雑貨づくりにも取り組んでいる。

 その中で、淵野辺事業所には23人の利用者が登録しており、1週間に3回から多い人で5回勤務にあたる。所内では鉢植え用のおしゃれなカバーや絵や写真を入れるかわいい額縁づくりが進められ、剪定枝を輪切りにしたり、農園で摘んだ花を束ねるといった作業を行う。園芸療法士などの資格を持つクラフト担当主任の溝口比佐子さんは利用者間に作業を振り分ける際にとりわけ障害特性やその日の様子、具合に注意を払っている。例えば、発達障害の人の場合は水平や垂直の感覚が保ちにくいといった特性が挙げられるからだ。

 溝口さんは作業について、「利用者のできることをつなぎ、リレーのように進めています」とし、その日の利用者の状態を把握し、見極めた上で振り分けていく。それでも、同じ作業を続けることで次第に慣れ、別の内容を求める利用者もいる。継続により「気づき」につながったり、できなかったことがこなせるようにこともある。

得意な作業を楽しみに

 淵野辺事業所に通うM・Kさん(28歳・女性)は登録して1年半になる。花にワイヤーを挿したり、ハートや星の形に切った木を研磨することが得意だ。自身も得意な作業に取り組んでいるときに楽しさを感じるといい、スタッフと共に充実した日々を送っている。今一番の願いは、「レインツリーのみんなとカラオケに行くこと」と笑顔を見せる。

 溝口さんが利用者の声を聞く中で大切にしているのは、「気持ちを尊重し、受けとめて成長を促す」こと。人によってかかわり方が違う中、継続して作業に取り組むことで自信を持ってもらい、成長へとつなげるのがねらいだ。作業所全体で利用者を温かく見守る姿勢。そこには、自分らしく、いきいきとした生活を過ごしてほしいという願いが込められている。

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