働くことや自立を目指す人を対象にした就労プログラム「サガジョブ」の第1回職業体験が2月28日、相模原市の西門商店街周辺にある商店や企業で実施された。
サガジョブは、就労に不安を抱いている人や、身体・精神的な障害があることで満足に働くことができていない人たちに、一般企業などに体験入社をしてもらうことで自信をつけてもらい、新たな活躍の場を見出せるようサポートするプログラム。より良いまちづくりのため、社会的課題の解決に向けた活動などに取り組んでいる青年経済人団体「公益社団法人相模原青年会議所」(相模原JC)が、メンバーのネットワークや多くの市内企業とのつながりを生かして実施している取り組みだ。相模原JCでは、この取り組みを通じて、一般企業側にも多様な人材雇用への理解促進と受け入れ態勢の強化による雇用能力アップにつなげてもらいたい考え。相模原市内全体の雇用促進や、市が目指す共生社会の実現を後押しするねらいもある。
相模原JCでは2022年にも、「雇用上手〜うちに雇用よ〜」の名称で、若者の職業的自立を支援する「さがみはら若者サポートステーション」や企業などと連携して、労働や自立に不安を抱える人を対象に一日雇用体験プログラムを実施した経緯がある。今年は、障害者支援センター「松が丘園」や就労継続支援B型事業所「アピラ」とも連携し、支援の幅を広げて取り組んでいる。
参加者、企業店舗「双方に学び」
2月半ばに行われた合同企業説明会では、受け入れ店舗や企業が参加者らに仕事の内容などを説明した。そこから実地見学を経て2月28日、第1回の職業体験が開催された。体験には就労を目指す若者や障害者約20人と、西門商店街周辺にある4つの店舗・企業が参加した。
イベントスペース「co cre」(コクリ)では、複数の出店者がいろいろな商品やサービスを提供するマルシェを手伝い、情報通信・OA機器販売の「エクサバイト」では従業員と共に顧客を訪問してOA機器の保守作業を補助。クラフトビールのビアホール「ケンズブルワリー」では開店準備や常連客の対応、餃子店「とことん餃子の朝日屋」ではパックのシール貼りや開店準備、軽作業を手伝った。当日は相模原市中央区の田野倉和美区長も視察に訪れた。
参加者の1人は、「アルバイトを含め仕事はしたことがなかった。開店準備は集中してできて楽しかった。お客様の対応は緊張した」と感想を述べた。雇用者は「一つ一つ丁寧に対応してくれてすごく良かった」と話し、「またこういう取り組みがあればぜひ参加したい」と話していた。
事業の担当委員長を務める相模原JCの吉澤信彦さんは、「体験者、企業側双方に学びのある事業となって良かった。理解を深め雇用へとつなげるため、今後4月、6月と実施をしていきたい」と話した。
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