存在感を見せつけたＣＴＢマイケル・リトル（左）と、神戸製鋼での経験を持つＨＯ安江祥光＝同クラブ提供
地元ラグビークラブの三菱重工相模原ダイナボアーズは４月24日、東大阪市花園ラグビー場で神戸製鋼コベルコスティーラーズとのプレーオフトーナメント２回戦に挑み、17対50で敗れた。
今季負けなしの神戸製鋼に前半早々、立て続けにトライを奪われた重工は17分、ＳＯジェームス・ウィルソンがペナルティゴールを確実に決め３点を返す。反撃したい重工は26分、自陣から相手を振り切り約80ｍを独走したＣＴＢ奈良望からパスを受けたＷＴＢ山本逸平がトライ。ジェームス・ウィルソンのゴールも成功し７点差まで追い上げ、10対17の接戦で前半を折り返す。
後半１分、先制点を奪われた重工は、ここから終始、神戸製鋼の素早い攻撃に苦戦。17分にＣＴＢマイケル・リトルがＦＬトーマス優デーリックデニイからのパスを受けてトライし、ジェームス・ウィルソンがゴールを決めたが、得点に絡んだのはこのプレーのみ。試合終了まで果敢に攻めたが、日本代表を多く輩出する強豪の堅い守りを破れなかった。
グレッグ・クーパーＨＣは「多くのファンの皆さんのご声援に感謝しています。前半はディフェンスで粘り強く競ることができましたが、後半は神戸製鋼のアグレッシブな攻撃に対して隙を与えてしまいました。しかしながら、最後までチームでやろうとしていたラグビーを続けてくれた選手たちを誇りに思います」とコメントを寄せた。
トーマス優デーリックデニイ主将は「ファンの皆さま、大会関係者の皆さまにシーズンを通してサポートしていただきましたことを感謝しています。今季はコロナ禍の試合となり、さまざまな困難をチーム一丸で乗り越えてきました。今日の試合は80分間を全力で戦いました。細かいミスにより点差をつけられてしまいましたが、良いプレーもたくさんありました。来季に向けてまた成長できるように頑張ります」とし、さらなる飛躍へ思いを新たにした。
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