県自然環境保全センター(厚木市七沢)が、このほど県内のスギ林で行った雄花の着花量調査の結果をまとめ、2016年春の花粉飛散量の見通しを「やや少なかった昨年と比べると増加し、例年よりやや多くなると予想される」と発表した。
同センターでは毎年11月に県北部・県央部・県北西部・県西部の4地域に分布するスギ林30カ所で、花粉を飛散させる雄花の着花量を調査して翌春の飛散量を予測している。各調査地点から40本のスギを抽出し、雄花の着花状況を調査員が双眼鏡や望遠鏡で1本ずつ4ランク(0点・10点・50点・100点)に分けて判定し、その平均値を調査地点ごとにまとめた。
今回の調査は昨年11月11日から20日まで行われた。着花点数の県内平均値は50・6点で前年(37点)を上回り、1997年から始まった調査の平均値42・9点よりやや高い数値となった。
同センターでは「一般にスギ雄花の着花形成は前年夏の気象条件との相関が高いとされ、高温少雨で日照時間が多いと雄花が多く着く傾向にある。2015年の夏は7月の日照時間が長かったため、着花量がやや多くなった可能性がある」と分析している。
環境省の発表では、南関東のスギ花粉飛散は2月上旬頃からと予測されている。
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