東海岸北在住の西岡正樹さん(67)が、昨年12月から3月上旬までの約3カ月間、南米パタゴニアをバイクで一周した。
パタゴニアは南アメリカ大陸のアルゼンチンとチリにまたがる地域。アルゼンチンのサンティアゴを出発した西岡さんは、愛車のスーパーカブを駆って太平洋側のアンデス山脈を南下。標高は4000m、低地でも標高1000mを超える舗装されていない道に、身の危険を感じるほどの強風が吹きつける。
「走っているときは余裕が無くて、思考は”無”に近い」と西岡さん。「でも風を感じないと旅した気にならないんだ」と白い歯を見せる。
”多様性”を子どもたちへ
「世界中を旅するのが夢だった」という西岡さんは、24年間教諭として勤務。49歳から北米、欧州と世界を巡り、これまで地球4周に当たる16万Kmをバイクで走破した。
現地ではスペイン語も英語も通じない宿で、カード払いができず途方に暮れたことも。「現金がすぐに引き出せるとは限らないのが大変なところ」と苦笑い。周囲の人々は言葉がわからないながらも自分事のように親身になってくれた。またある時は現地で出会った男の子が、旅のお守りとしてミミズクのネックレスをくれた。
西岡さんは「旅を通して現地の人々のホスピタリティに触れた。日本の子どもたちにも多様性や分かり合おうとする姿勢を伝えたい」と話す。
今回の旅で南米の最南端・ホーン岬に立ち寄った際に西岡さんは思った。「南の果てまで来たけれど、もう次の旅のことを考えている。今度は東南アジアかな」
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