このほど環境省が2014年度の環境大臣賞を発表し、茅ヶ崎市内の自然保護団体「三翠会」(鈴木國臣代表)が地域環境保全功労者として表彰を受けた。
同賞は、環境の保全や美化に長年にわたって顕著な功績があった人や団体に贈られる。三翠会は2000年の設立以来、様々な生物が生息できる水田づくりに取り組んできた点などが評価された。鈴木代表は「受賞はとても名誉なこと。これを機に、豊かな水田環境の大切さが広く認識されれば」と喜びの声を上げた。
同会が関わる西久保水田域では、サギやカワセミ、カモなどの鳥類の姿が見られる。「鳥がいるということは、彼らが食べる魚や虫もいるということ。農薬を抑えるなどして、多様な生物が住む安全な田んぼをつくっている」と鈴木代表。同会の活動には地元農家をはじめ様々な協力があった。JAさがみ理事の三堀勝弘さんは、魚が小出川から同水田域へ往来できるように斜面式の魚道を設置。これによりナマズなどの大型魚類も見られるようになった。三堀さんは「生物のいない田んぼは、私の知る水田とは違う。一度風景が壊れてしまったら二度と戻らない」と危機感を露わにする。鈴木代表は「水田には洪水を防止したり安らぎの場になったりと、多面的機能がある。地域の方々にご理解をいただきながら、さらに活動を広げたい」と抱負を話した。
|
<PR>
茅ヶ崎版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>