「街と人がつながる、手づくりの映画祭」―。そのコンセプトで一昨年から開催されている「茅ヶ崎映画祭」。今年で第3回を迎える同映画祭は、10月10日(金)から11月3日(月・祝)まで市内各所を会場に行われる。今回から同実行委員会代表を務めているのが森浩章さん(40)=写真。「元々映画が好きで『いつか茅ヶ崎で映画祭ができたら』と思っていた。縁あって第1回の立ち上げから実行委員として関わることができ、嬉しく思います」
映画に学んだ家族の在り方
中海岸の旅館「茅ヶ崎館」の5代目代表でもある森さん。同館は小津安二郎監督が愛したことで知られ、国登録有形文化財でもある。
両親は同館の家業で忙しく、また姉、兄とは年が離れていたこともあり、幼い頃は一人遊びが多かったという森少年。「家業があったので、一般家庭とは少し趣が違っていました」。そんな中「両親の影響を受け、自分も家や映画館で映画を観るようになりました。映画の中で家族の有り方や家族愛を学んだ」と振り返る。
鶴嶺高校時代にはバンド活動に夢中になったが、その間も映画鑑賞は欠かさず、ワーナーマイカルシネマズ茅ヶ崎(当時)勤務などを経て家業を継いだ。
時代を超えて愛され続けるものを
現在でも、井筒和幸監督や是枝裕和監督をはじめとした映画関係者が訪れ「この場所は本(脚本)が書ける」と評されているという同館。「ぶれない個性のある良いものは、時代を超えて代々長く愛される。茅ヶ崎館の経営にも、映画作品にも同じように言えますね」と思いは熱い。
「今回の映画祭では多種多様な14作品が上映されます。映画祭をきっかけに、様々な会場に足を運んでもらえたら」。また「毎年開催し、長く愛される映画祭を育てていきたい」―その目は先を見据えている。
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