夕暮れ時の市内海岸地区のある地域―。同地区在住の阿部千春さんの元に餌を待ちかねた猫が集まってくる。阿部さんらは「地域猫ボランティア」として、地域の合意のもと約20匹の猫を飼育・管理。毎日決まった場所での餌やりや糞尿清掃の他、これ以上繁殖しないよう不妊去勢手術を進めている。「3年前から始めた活動により、野良猫が増える事なく一代限りの命を灯しています」と阿部さん。
「地域猫」とは、阿部さんらのような活動が行われ特定の地域で複数の人によって管理されている猫のこと。この活動は野良猫による生活環境被害を減らすため、猫を適正に管理し数を減らしていく取り組みだ。
地域活動などを受け、市は2012年度から同地区を「モデル地区」として認定。これにより不妊去勢手術代の補助や指導が行われている。認定から2年半以上が経過し「行政の支援を頂き、精神的、金銭的に活動しやすくなりました」と阿部さん。他に自治会からも手術代の支援を受けているが、医療費や餌代は、寄付金とボランティア自身の負担が実状だという。阿部さんは「街中にある『地域猫募金箱』にご協力を頂ければありがたいです。地域の皆さんに理解してもらい感謝しています。今後も活動を続け、不幸な猫を減らしていきたい」と話した。
|
<PR>
茅ヶ崎版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>