アフリカ・ウガンダの子どもたちへ不用になったランドセルを届けようと、星千鶴さん=中海岸在住=が「茅ヶ崎ランドセルプロジェクト」を立ち上げた。
きっかけは「もったいない」という思いから。星さんは2年前に当時小学4年生だった長女とともにインドネシアのバリ島へ半年間母子留学。現地の子どもたちの通学バッグが重たい教科書を入れるのに適していないと感じ「日本からランドセルを持参すればよかった。ランドセルの機能性の高さに改めて気が付いた。眠っているランドセルがあるはずだし捨てるのはもったいない。これを寄付すればいいのでは」と帰国後プロジェクトを立ち上げた。
「ボランティアや社会貢献といった大それた事を考えた訳ではない。使っていないものを知人に譲るような感じ」。知人への声かけのほか、チラシを自ら作っては小学校や中学校の外で配るなど地道に活動を続けてきた。その傍ら、フェイスブックなどを積極的に活用。すると徐々に賛同した人が市内外から寄付に応えてくれたという。「現在30個ほどが集まっている。今年中に80個を現地に寄付したい」と意気込む。
検討を重ねた結果、支援先は「あしながウガンダ寺子屋」にした。これは、親を亡くしたウガンダの子どもたちの支援プロジェクトとしてあしなが育英会が2001年に設立した「あしながウガンダ」が運営する教育施設。学校に通えない貧しい子どもたちや親を亡くした子どもたちに識字教育を行っている。
輸送費はインターネットを介して賛同者を募る「クラウドファンディング」を検討中で、育英会を通じてウガンダ大使館とも協議を進めているという。「日本では役目を終えたランドセルだが、十分使えるものが多い。途上国の子どもたちが学ぶための環境作りに役立てたい。国境を越えて絆が生まれ、日本の子どもたちが自ら参加できるボランティア活動になれば」と星さん。さらに「茅ヶ崎から発信することで市民が誇れる活動になればうれしい。ベルマーク週間のように定着するのが理想」と話す。
湘南祭でも回収
同プロジェクトは4月30日(土)、5月1日(日)にサザンビーチちがさきで開催される「湘南祭」会場内に回収ブースを設けランドセルの寄付を呼び掛ける。「自宅で眠っているランドセルがあればお持ち下さい」と星さん。問い合わせは【メール】chigasaki.rp@gmail.comかフェイスブック「茅ヶ崎ランドセルプロジェクト」で検索を。
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