新刊を手にする清水さん
茅ヶ崎市中島在住の清水洋一さん（80）が、このほど18冊目となる著書「花俳句３６６日」（安曇出版）を発表した。
これまで詩画集や自叙史を刊行してきた清水さん。今回は趣を変え、うるう日を含む１年間の誕生花と花言葉を紹介しながら、誕生花にちなんだ自作の俳句を添え、さらに花言葉に関連する古今東西の名言・格言をまとめて掲載した。３６６日、１日ごとに異なる内容を楽しめる一冊になっている。清水さんは「誰にでも誕生日があるので、まずはそこから興味を持って読み進めて、楽しんでもらえれば」と笑顔を浮かべる。
80年の集大成
刊行のきっかけは２０１６年１月、誕生花と花言葉を知る機会があり「それぞれに俳句を付けてみよう」と一句ずつ詠んでみた。気付けば１０００句ほどできあがり「これに詩人や作家、偉人などの名言を加えて一冊にまとめたら面白い本になるのでは」と思いたった。
最も時間と労力を必要としたのは、蔵書や自身の知識などから花言葉に関係した著名人の格言を探し、１日ずつ結びつけていく作業。中国文学を研究している友人の助言などを受けながら、こつこつと進めていったという。清水さんは「作りながら、この本は昨日今日の考えでできたものではないと気付いた。両親から学んだことや青春時代に抱えていた思いなど、私の80年の人生の中で積み重ねてきたものを拾い上げてできている。人生の集大成と言える一冊になった」と目を細め、半生に思いを馳せた。
同書は長谷川書店のネスパ店と南口駅前店、ラスカ茅ヶ崎５階の川上書店、若松町のといだ書店、元町の太平商事元町支店で手に取ることができる。
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