みずみずしく流れる美しいグラデーションに魅入ってしまう。水彩画の特徴を生かした色と色の混じり合いは一期一会の出合いとなり、「その瞬間が大好き」と微笑む。
「絵描きになる」と宣言した直後、緑内障という目の病気に侵された。沈み込んだ気持ちを奮い立たせ筆を握り、これまで以上に力を入れたのは“色の表現”。南国をイメージさせるポップな作品は、絶妙なセンスで重なり合う色の合間から向こう側にある景色を想像する事ができ、気分をあげてくれる、そんな魔法がかかっている。
物心ついた頃から絵が得意な少女だった。「直されかけた」という左利きを貫き、「だから今がある」と笑う。持って生まれた個性は、今の個性ある表現につながった。
社会人になり、久しぶりに再会した旧友から言われた「えっちゃんは絵を描いていると思ってた」という言葉に、忘れていた絵への情熱が再熱。必要な技術を猛勉強し、作品を世に送り出した。
これまでにアサヒビールや雑誌ＨＯＮＥＹ、Ｈ・Ｉ・Ｓなど多数の企業とコラボ。ヨガウエアやスノーボードなどにも彼女の絵が採用されている。
将来の夢は「ハワイに住んで描き続けること」。風に揺られながら光彩を表現する彼女の姿が、目に浮かぶようだった。
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