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茅ヶ崎版 公開:2019年4月12日 エリアトップへ

「いつか茅ヶ崎を舞台に作品を」 映画監督・すずきじゅんいち氏

文化

公開:2019年4月12日

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 これまでに、劇場用映画監督作品を29本、劇場用映画の脚本を17本担当した映画監督・すずきじゅんいち氏(66)。茅ヶ崎で生まれ育ち、今なお映画業界の第一線で活躍する同氏の軌跡を追う。

斜に構えていた学生時代

 南湖に生まれ、西浜小学校に入学すると野球少年に。運動神経が良く、所属していた少年野球チームではピッチャーで4番バッターを務めていた。西浜中学に入学すると、友人の誘いで卓球部へ。市の大会で優勝するほどの実力をつけた。

 湘南高校進学後は、サッカー部を希望したが、あまりの人気ぶりに断念し、中学からの仲間と再び卓球に精を出した。しかし、“勝利への執念”は薄く、逆に「勝利とはなにか」という哲学的な思考になっていった。悩めるスポーツ少年の息抜きは読書で、茅ヶ崎ゆかりの小説家・開高健の作品も好んで読んでいたという。すずき氏は「どこか斜に構えた高校生だった」と苦笑いしながら当時を振り返った。

 映画鑑賞も好きで、テスト中に隠れて映画館に足を運んだことも。この頃にはすでに映画監督や映画評論家に憧れを持っていたというが、厳しい世界のためそれは夢として心にとどめていた。

東大から日活へ

 自立願望の強かったすずき氏に親から出された1人暮らしの条件が「国立大学合格」。受験勉強に勤しむなか仮性近視になり、視力回復か勉強か悩んだ末、勉強のペースを緩め、目の休息時間を確保するようにした。その結果、視力は回復。目指していた東京大学にも現役合格し、親元を離れ寮生活をスタートさせた。

 大学では、人間の本質を探るべく倫理学を専攻。この頃も、映画鑑賞や読書に多くの時間を費やした。就職活動がはじまり、転機が訪れる。これまで何年も新人募集のなかった映画制作・配給会社の日活から助監督募集がかかったのだ。高校生からの夢を叶えるため、迷わず応募。狭き門を突破し、採用を勝ち取った。

 下積み時代を経て、29歳で監督に。その直後、縁あり青年海外協力隊の隊員としてモロッコに赴任。映画監督として、現地で教育映画を作る指導をした。その時の経験も手伝い、2015年には同協力隊創設50周年記念映画『クロスロード』の監督を務めた。4月21日(日)には、寒川町で上映会が企画されており、その後の講演会に登壇予定。「裏話とかもお話できれば」とすずき氏は笑顔を見せた。

 地元・茅ヶ崎で作品の一部を撮影したことも。開高健の著作をもとに作品を撮ろうと脚本を書いたこともあったが、さまざまな問題で実現されなかった。「いつか茅ヶ崎を舞台にした作品を撮りたいね」

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