茅ヶ崎市役所で8月5日、昨年茅ヶ崎市に萬鉄五郎作の絵画「茅ヶ崎風景」を寄贈した富塚兆彌(よしひろ)さん(75)へ紺綬褒章の伝達式が行われた。紺綬褒章は、国や地方公共団体などへ公益のために私財を寄付した人に授与されるもの。
富塚さんは東京都出身。寄贈作品は、富塚さんの両親が1933年に結婚した際に、母親の実兄夫妻から祝いの品として贈られたもの。茅ヶ崎の風景が描かれたもので、晩年を茅ヶ崎で過ごした萬鉄五郎の最晩年の作品とされる。
2007年に茅ヶ崎美術館で開催された萬鉄五郎没後80年展、17年に県立近代美術館で開催された没後90年を拝観した富塚さん。「美術品は個人で持つより、皆さんに見て頂いたほうが良いのではないか、それにより亡き両親も喜ぶ」と考え、萬氏が過ごした茅ヶ崎へ寄贈を決めた。市は18年4月に寄付申込書を受理し、感謝の意として国へ上申、褒章授与となった。富塚さんは「機会の折にぜひ鑑賞を」と話し「2027年ぜひ、茅ヶ崎美術館で没後100年の展覧館を」と笑顔を見せた。
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