1939(昭和14)年に始まった「高南一周駅伝競走大会」で、松林地区が前人未到の10連覇を男女揃って達成した。
昨年から柳島スポーツ公園周辺にコースが変わった高南駅伝は、今年で82回目。地区対抗の1部、実業団・高校対抗の2部、小学生の部に合わせて98チームがエントリーし、成人の日の1月13日に健脚を競った。
各区間2・7Km〜4Kmほどを5人でつなぐ大会で、地区対抗は男女とも「松林A」が9連覇中。10連覇がかかった今年は、苦戦を強いられた。男子は3区終了時点で4位と先頭から34秒差をつけられたが、4区・九島虹宇(こう)さん(17)が先頭と2秒差まで詰め、5区・徳永拓海さん(18)が並走する「鶴嶺A」を残り100mから突き放してトップでゴールに飛び込んだ。アンカー対決を制した徳永さんは、「プレッシャーもあったけれど、勝ててほっとした」と胸をなでおろした。
一方の地区対抗の部・女子も、連勝中の「松林A」はアンカーに襷が渡った時点で4位。高校の部活を先月に引退し、「本気で走るのは今大会が最後」と臨んだ鈴木彩也香さん(18)が1分2秒差のトップを猛追。前の3チームすべてを抜き去り、笑顔でフィニッシュテープを切った。
走って深める絆
「絆が強い」と鈴木さんが評する「松林」は、松林中学校陸上部の現役・OBを中心にメンバー構成。監督歴31年の白井一三さん(70)は「松林中を中心に地域で走る人が増えている。高南駅伝は同窓会のような感じでいい雰囲気で臨めている」と言い、「これからも走ることで地域の絆が深まればいい」と話した。
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