茅ヶ崎の特産「しらす」。このしらすを題材にした絵本『しらすどん』が、7月に刊行した(作・絵=最勝寺朋子/岩崎書店/税込1540円)。
同作は、しらす一匹一匹に命があり、人間は食事としてその命をいただいているという事にあらためて気づいた最勝寺さんが、主人公の男の子を通じて食べ物の大切さにフォーカスした作品。
最勝寺さんは、「馴染みのあるしらすが、どんな風に海で暮らしていたのか、食べ残されたらどうなるのか…そういうことを想像しながら、おいしく食べて頂けるようなきっかけになればと思って作りました」と話す。
しらす漁に同行も
実は、最勝寺さんは元タウンニュースの記者。担当する秦野エリアで取材中に、後の師匠となる生物画家・舘野鴻さんに出会い、退職後の2年前から本格的に創作を開始。「子どもたちに間違った情報だけは与えてはいけない」と、しらす漁に同行したり、漁師や博物館、水族館など元記者らしい視点で各方面へ入念な取材を重ねた。
また、しらすや海中の絵をより自然な描写に近付けようと、スキューバダイビングのライセンスも取得して実際に海に潜ったという。
最勝寺さんは「しらすは茅ヶ崎の皆さんにとって身近な食べ物だと思います。絵本を楽しんで頂き、海の恵みを感じたり、地元のしらすのおいしさを味わってください」と話した。
都内神保町のブックハウスカフェ ガリバーで8月10日(火)まで原画展を開催中。8日(日)にはオンラインでの参加も可能なトークショーを予定。詳細は岩崎書店のHPへ。
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