奇跡の「はやぶさ」 続々映画化 帰還から1年 主演に渡辺謙さん、竹内結子さんなど豪華な顔ぶれ
多くの市民に夢と感動を与えた小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルが、地球に帰還して一年余り。はやぶさをテーマとした3つの映画制作が続々と決定するなど、はやぶさブームが再燃している。JAXA(宇宙航空研究開発機構)相模原キャンパスなど、市内各所で撮影もスタート。すでに上映されている全天周映画「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」と併せ、来年には様々な視点からのはやぶさが楽しめそうだ。
このほど、制作発表が行われたのは、「はやぶさ/HAYABUSA」(20世紀フォックス)、「小惑星探査機 はやぶさ―遥かなる帰還―(仮)」(東映)、「おかえり、はやぶさ(仮)」(松竹)の3本。それぞれの作品が異なる視点やテイストではやぶさの起こした奇跡を描いており、不安に揺れる今の日本に再び大きな感動を伝えていく。
「はやぶさ/HAYABUSA」は7年間に渡るはやぶさの挑戦と苦闘の日々を、事実に基づいて描き出し、JAXAのスタッフとしてこの偉業の一端を担った主人公が、自らの生き方も見つめ直すというストーリー。実力派女優の竹内結子さんが主演を務め、「20世紀少年」の堤幸彦監督がメガホンを執る。公開は10月1日に予定されており、23日から市内淵野辺や橋本周辺で撮影が行われている。
「小惑星探査機 はやぶさ―遥かなる帰還―(仮)」は来年度の公開を予定。ハリウッドで活躍し、2年ぶりに邦画出演する渡辺謙さんがはやぶさプロジェクトマネージャー川口淳一郎教授を演じる。市内はもちろん、打ち上げ場所となった鹿児島・内之浦宇宙観測所や、帰還場所である豪州・ウーメラ砂漠などでロケを敢行。全長6メートルに及ぶ等身大のはやぶさも3機作製するなど、総制作費15億円を投じる。配給元の東映では「列島を興奮と感動で包んだ、日本の技術力の結晶をスクリーンで甦らせたい」と制作に至った経緯を話しており、すでに20日にクランクインしている。
他の作品と一線を画する3D実写映画で勝負をかけるのが、「おかえり、はやぶさ(仮)」。こちらは「釣りバカ日誌」シリーズなどを手掛けてきた本木克英監督が、JAXA全面協力のもとメガホンを執る。
全天周映画も映画館でスタート
一方、相模原市立博物館(中央区高根)など全国各地のプラネタリウムなどで上映が続いている全天周映画「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」は、フルCGドキュメンタリー映画としてリニューアル。角川映画フィルム・インク配給による全国劇場公開が14日にスタートしている。
はやぶさ映画のラッシュで盛り上がりを見せるなか、JAXAは12日、はやぶさの後継機「はやぶさ2」を2014年に打ち上げると発表。全国を席巻した「はやぶさブーム」は、各地で再び加熱していくこととなりそうだ。
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