30歳以上のボクシング大会「ザ・おやじファイト」(主催/OFB実行委員会)の全国大会が8月3日、後楽園ホール(東京都文京区)で行われる。この大会に出場する、桜台在住の岩瀬一茂さん(39歳)は「幸せなこと」と試合を心待ちにしている。数々の名勝負が生まれてきた後楽園ホールは、ボクシングの聖地。競技歴4年の”おやじ”ボクサーが夢舞台に立つ。
「ザ・おやじファイト」は、プロ・アマ問わず経験者ならば誰でも参加できる大会。全国大会のほか地方大会も北海道や関西、九州などで開かれている。試合は2分3ラウンドの年齢・体重別。各階級にはチャンピオンが置かれ、タイトルマッチも行われている。
岩瀬さんのおやじファイト初参戦は2011年。同年秋にスーパーライト級(62・1kg〜64・0kg)、翌12年夏にはウェルター級(64・1kg〜67・0kg)を制した。通算成績は9戦8勝1敗。協会関係者の審査で決まる、おやじファイト年間MVPを12・13年の2年連続で受賞しているすご腕だ。
各地区代表と現王者が対戦する後楽園大会では、ウェルター級タイトルマッチに出場。九州地区の代表(42歳)を迎え撃つ。初対決を前に岩瀬さんは「力を出し切り、KOで勝ちます」と意気込んでいる。
伸び代まだまだ
岩瀬さんがボクシングを始めたのは今から4年前、元プロの友人に声をかけられた。「運動好きだろ。やってみれば」。最初はジムで体を動かす程度だったが、初めて踏んだリングの歓声が、35歳を虜にした。
仕事後の練習は週4回、試合前ならほぼ毎日だ。40歳を目前に「疲れが抜けにくくなった」と体の衰えを隠せないが、短期間で後楽園まで来られたことに可能性も感じている。
「おやじにも伸び代はあると信じています。夢を持つ大切さを教えてくれたボクシングにリングで恩返しがしたい」と岩瀬さん。万全の準備でゴングを待つ。
伊勢原版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|