病気の前段階である「未病」の改善を促す「未病センター」が今月14日、三浦市社会福祉協議会内に開設された。
未病センターとは、神奈川県が進める未病を改善する取り組みの一環で、手軽に健康状態や体力などをチェックできる地域拠点をさす。昨年末時点で、県内には19カ所の未病センターがあり、三浦市内では岬陽町の風の谷リハビリデイサービスに続いて2カ所目の認定となる。
看護師らが常駐対応
「骨年齢は60歳台。脂肪が多いようなので、食事に気をつけてください」。測定結果を見ながら、声をかけるのは三浦市社協未病センター所長で、看護師資格を持つ長惠(ちょうめぐみ)さん。三浦市社協がある市総合福祉センター(南下浦町菊名1258の3)の1階には、体脂肪率や筋肉量などが分かる体組成計をはじめ、血圧測定器、骨粗しょう症の早期発見にも効果的な超音波骨量測定器などを設置。予約なしで誰でも利用することができる。
最大の特長は看護師、理学療法士、管理栄養士、生活支援コーディネーターら専門職スタッフがセンターに常駐している点だ。ただ数値を測定するのではなく、結果に基づいて直接アドバイスが受けられるため、より専門的な情報を提供できるほか、状態に応じて医療機関での受診や検査をすすめたり、適切な保健指導を行っていくという。「健康維持のため、測定は月1回が目安。みなさんに気軽に来てもらえたら」と長さんは呼びかける。
地域に出向き啓発
また、三浦市社協が健康増進と介護予防を目的に市内各所で展開する地域サロンを「出張未病サロン」へ移行。スタッフが出向き、地域で測定を受けられるようにすることで、シニア世代に対する未病の改善の啓発を後押しする。ほかにも、予約制の個別専門相談を受付けている。
同センターの開館は年末年始、土日・祝祭日を除いた午前9時から午後4時。機器類の利用は原則無料で、専用台紙での結果印刷の場合は20円の実費負担あり。
問い合わせは、三浦市社協【電話】046・888・7347
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