さんさんと降り注ぐ夏の太陽で海の旨味をギュッととじ込めて――。
三崎でシラス漁を営む君栄丸では、水揚げしてすぐ自前の工場で釜ゆでしたシラスの天日干し作業に追われている。
3月の解禁以降、春過ぎまでしばらく漁獲が少ない日が続いたシラス漁。漁師の宮川元彦さんは「やや大粒だが最近徐々に何とか獲れてきた」と話す。
炎天下のなか、干し網の上に広げられたシラスを竹ぐしでほぐすと、辺りには柔らかな磯の香りが漂っていた。
向かいの城ヶ島では、特産品のテングサ漁が活況だ。島の周囲に広がる磯が良質なテングサを育て、県内有数の産地として知られている。船上から箱めがねで海底を覗きながらひっかき棒で刈り取る「みづき」と呼ばれる漁法で収穫。その後、水にさらしてから天日干しを繰り返す。
晴れた日の浜のあちらこちらではテングサの赤紫色のじゅうたんが広がり、漁師らは砂や貝がらなどを取り除く作業に精を出していた。
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