西行法師の遺徳を偲ぶ 25日(日)に大磯西行祭
平安・鎌倉時代を代表する歌人西行上人の遺徳を偲ぶ大磯町の恒例行事「大磯西行祭」が3月25日(日)に鴫立庵で開催される。今年で55回目を数える。主催/同町。後援/(社)町観光協会・(社)県観光協会。
西行祭は、西行上人の遺徳を偲ぶとともに、俳道や歌道の発展を願って毎年開かれている大磯ならではの行事。西行の座像を安置している円位堂の前で式典が執り行われ、庵主ら出席者が献香、献茶、献花をするほか、尺八や一絃琴による献奏などを行う。
また、町が募集した俳句と短歌のなかから、優秀作品を献詠俳句・短歌として当日、披講する。今回の献詠俳句には一般の部120名から238句、小学生538名から604句、中学生70名から70句、計912句の応募があった。短歌は一般62名から119首、小中学生468名470首の作品が寄せられた。式典は午前11時から。雨天の場合は鴫立庵となりの町保健センターで行われる。
式典終了後、午後2時から保健センター1階で短歌大会、同センター2階で俳句大会を開く。当日参加可。投句希望者は午後12時30分までに鴫立庵で投句する(席題は当日発表・ひとり2句)。短歌大会の受付は会場で午後12時45分まで。1位〜10位に賞あり。
鴫立庵は1664年(寛文4年)、小田原の崇雪なる人物が釈迦や阿弥陀など五つの石仏をこの地に運んで草庵を結んだのが始まりという。1695年(元禄8年)ごろ、俳諧師の大淀三千風が入庵して第1世鴫立庵主となった。以後、有名な俳諧師が庵を引き継ぎ、現在は鍵和田ゆう子氏(「ゆう」の字は「禾」のぎへんに「由」)が22世庵主を務める。
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