精巧さ光る鉄道模型 大磯で駿東さんの遺作展
鉄道模型の世界的な製作者・愛好家である原信太郎さんの作品と収集品を紹介する「原鉄道模型博物館」が横浜市に7月開館し、盛況を博すなか、大磯町で展示中の鉄道模型が静かに注目を集めている。
福祉相談支援事業所の大磯談話室はまひるがおで開催している故駿東弘之さんの遺作展。OJゲージと呼ばれる、実物の車両を約45分の1に縮尺したサイズの鉄道模型と鉄道写真が並ぶ。寝台特急「富士」「はやぶさ」を牽引したEF66形電気機関車、戦後に大量生産された貨物用のEF15などいずれも本物そっくり。真鍮板や銅板から型を抜き、1両製作するのに約半年から1年かかったという作品だ。手作業で仕上げた模型の精巧さと重厚感は、鉄道ファンならずとも見ごたえがある。作品は銀座の宝飾・鉄道模型店の老舗「天賞堂」で委託販売もされていた。
駿東さんは1962年、国鉄入社。間近で実車を見ながら、趣味で模型作りを40年以上続けてきた。JR退職後は鉄道模型と、手芸が得意な夫人の作品を販売する1・5坪の店「ジジババ」を東小磯の自宅にオープンした。しかし、病に倒れ、2年間闘病。昨年8月13日に他界した。
生前に開いた鉄道模型展で縁がある、はまひるがおの若菜俊洋さんが1周忌に合わせて遺作展を家族に勧め、このたびの開催となった。見学者ノートには「昔の電気機関車の模型を見て、子ども時代の記憶がよみがえった」という70代男性の感想も。
9月15日(土)まで展示。時間は午前10時30分から午後6時まで。入場無料。日曜・月曜休み。問い合わせは、はまひるがお【電話】0463・67・9085。
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