文豪藤村を供養 大磯・地福寺で墓前祭
文豪島崎藤村の命日にあたる8月22日、大磯町の地福寺で藤村忌があり、法要が営まれた。同町観光協会が主催。中崎久雄町長や町民、藤村の母校明治学院のОB・OGなど約60人が集まり、蝉しぐれが注ぐ藤村と静子夫人の墓前に線香と白菊を供えた。また、藤村が作詞した同学院校歌を同窓会東湘南支部の部員たちが合唱した。
今年の藤村忌には若者も参列。詩人としての藤村について調べているという横浜市の高校生は「インターネットで大磯がゆかりの地であることを知って来た。キリスト教系の学校に通っているので、クリスチャンだった静子夫人に親しみを感じる」と話した。
墓参後、町ガイドボランティア協会の案内で藤村旧宅などの見学が行われた。
島崎藤村は1941年2月に大磯町へ疎開。『東方の門』を執筆中の43年、71歳で生涯を閉じた。
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