宇宙飛行士の山崎直子さんが16日、二宮中学校で講演を行った。400人の全校生徒と保護者、地域住民らを前に宇宙での体験談やエピソードなどを語り、可能性を信じて挑戦する大切さを訴えた。
2度目の試験で宇宙飛行士に合格した山崎さんは、アメリカやロシアで11年間にわたる訓練を経て2010年、スペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗。15日間宇宙に滞在し、国際宇宙ステーション(ISS)組立補給ミッションに携わった。
宇宙では注射や点滴、抜歯を自身の手で行うことや、尿をろ過して飲み水に使用していることなどを紹介。「ISSに乗り込んだときは、汗臭い部室のような臭いがしたことを覚えています」など、独特の表現で宇宙で過ごした体験を振り返った。
山崎さんは、長い訓練生活が宇宙飛行士としての下地となったことを強調し、「無駄なことは何一つなく、全てが自分自身の経験になる。どう感じてどう動いていくかを考え、可能性を信じてそれぞれの道を見つけてほしい」と生徒にエールを送った。
質疑応答では「好きだった宇宙食はなんですか」といった素朴な疑問から、「女の人として大変だったことはありますか」「宇宙でお化粧はできるんですか」といった質問が飛んだ。将来看護士になりたいという1年生の田村碧月渚さん(12)は、「同じ女性の山崎さんから話を聞くことができて、とてもリアリティを感じた。夢に向かって頑張りたい」と話した。
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