2020年の東京五輪・パラリンピックを見据え、テロ対策や負傷者の迅速な救護に向けた訓練が6日、大磯プリンスホテルの駐車場で行われた。大磯警察署や大磯町消防本部をはじめ、町内外にある病院5院などから総勢110人が参加した。
検問から逃走した男がバス停に並ぶ人々を刃物で刺し、バスの運転手や乗客を人質にして車内に立てこもるという事件を想定。大磯署員による犯人逮捕から指揮本部の設置、負傷者の救護や病院搬送までの手順を確認した。
応援要請を受けて現場に駆け付けた救急隊員らは、けがの重症度に応じて治療や搬送の優先順位を決めるトリアージを実施。横たわる負傷者には被害の程度を示すタグが付けられ、医師や看護師が応急処置を施してドクターヘリと救急車による搬送を待った。
大磯町消防本部の和田勝巳消防長は「今後も不測の事態を想定し、関係機関との連携を強化していきたい」とあいさつ。訓練を見学していた男性は「患者に付けられた(トリアージの)タグが生々しく、災害現場の緊張感が伝わってきた」と話していた。
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