「車椅子レクダンス」を教えるボランティアの存在を知ってもらおうと、二宮町の駅前町民会館で22日に体験会が開かれた。
「NPO法人日本車椅子レクダンス協会」の二宮支部が主催し、会員やボランティアの体験希望者など約10人が参加。音楽に合わせ、車椅子に乗った人と向き合いながら手をつないで前後左右にステップを踏んだり、手を叩きあったりしながらダンスの振り付けを学んだ。
全国に協会の支部があり、車椅子利用者も健常者と同じようにダンスを踊れる社会環境を目指して活動している。二宮支部は2005年に発足し、健常者だけでなく車椅子での生活を送る人など10人の会員が所属。毎月の練習会をはじめ、町内外の高齢者施設を訪問して入所者とダンスを通した交流を図っている。
中村幸子(こうこ)さん=同町松根=は、養護学校の職員仲間2人と体験会に参加した。「車椅子の動かし方や力の入れ方など、勉強になることが多かった。体育の授業にも生かせたら」と話す。歩行が不自由な82歳の母親と共に昨年から会員になった勝又美智子さん=同町二宮=は、「ダンスを始めたことで母の笑顔が増え、年の近い友人と会えることも楽しみになっているようです」といい、母親も「まだまだ下手ですが、もっと練習してうまくなりたいです」と元気な笑顔を見せた。
支部長の持田恵美さん=同町緑が丘=は、社交ダンスの経験をボランティアに生かそうと15年以上車椅子レクダンスの普及に取り組んでいる。「障害の有無に関わらず、みんなが同じフロアで踊ることが大切。機能訓練にも役立つので、指導者になりたい人も車椅子に乗っている人も気軽に参加してほしい」と話している。
次回は9月9日に同会館で練習会を開く。問い合わせは持田さん【電話】0463・71・9572。
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