県政報告Vol.12 県政の課題を問う 神奈川県議会議員 河本 文雄
県議会第1回定例会の文教常任委員会において以下の質疑をし県教育委員会から前向きな答弁を得ました。その答弁を受け、常任委員会の最終日に自民党県議団代表として以下の意見を発表致しました。主な内容をご報告致します。
最初に高等学校奨学金の返還についてです。奨学金は子どもたちに教育を受ける権利を保証するためにも、大きな役割を果たしていると考えます。しかし未納額が県財政を圧迫することになってはなりません。そのため保護者、連帯保証人には返済開始の前に再度奨学金の内容を説明する等、本人やご家族に負担がかからないような形で未納額を増やさない対策を求めました。
県立高校の耐震化の取組みについてですが、東日本大震災を教訓として推進されているものであり計画的な取組みが求められます。併せて老朽化した建物も耐震化の取組みと同じように計画的に予算を確保し、取組むことを求めました。
相原高校の移転に向けた取組みについてですが、新しい相原高校はこれまでの特色を生かしつつ時代に即した機能も追加し、生徒が高校生活で学んだことが、その後の人生にも役立つよう、更なる教育内容の充実を求めました。
防災対策の充実についてですが、防災訓練を通して、高校生自身が地域の役割を担っていると感じることが自信につながると考えます。在学中に社会に参画すれば地域の仕組みなどを知ることができ、さらに互いに助け合い、地域のためになることで高校生もやりがいを感じ、地域の方にも信頼される。そういった、地域と高校で良好な関係が保てれば本当の意味で開かれた高校につながると考えますので、神奈川の高校生、全てが取り組むよう求めました。
学校給食についてですが、食育は生徒のうちだけではなく社会人になっても必要です。その年ごとに様々な食育への考え方があるとは思いますが、健康寿命を延ばすには一生涯、取組まないと効果がありません。学校給食で更に食育を充実させ、一生涯、食育に取組む意識が保てるような体制の整備を求めました。
いじめ防止基本方針の策定についてです。いじめ問題対策協議会での議論をしっかり踏まえた成案化を求め、いじめ防止に向けた対策の強化として条例制定が必要であれば、それには実効力があるべきと考えます。市町村や小中学校、関係団体等と協議し実効性のある条例の制定を求めました。
特別支援学校における技能検定についてですが、特別支援学校は障害のある生徒一人ひとりの障害の状態等に配慮しながら自立や社会参加を推進する必要があり、職業教育の充実を図るための手立てとして技能検定は意義あることです。導入に向けてしっかりとした準備を求めました。
最後に、不登校の子どもたちへの取組みの一つとして市町村の教育支援センター、いわゆる適応指導教室による支援があります。運営主体は市町村ですが、同教室に通う子どもたちが年々増えている現状を踏まえ、国で措置されるよう県より強力な要望を国へ行い、実現するまでの間、県の更なる支援を求めました。
今後も県政のあり方を問い続けてまいります。
神奈川県議会議員 河本文雄
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