県政報告Vol.32 県政の課題を問う 自民党県議会議員 河本(かわもと)文雄(ふみお)
県議会第2回定例会の本会議で代表質問に立ち、数多くの課題について質問致しました。その中で、自転車事故を1件でも減らし、万一の事故の際に備え保険加入を義務付ける自転車条例について、黒岩知事から県で制定する旨の答弁があり、今回はその内容を報告致します。
相模原市に次いで、県も自転車条例制定へ
誰もが加害者にも被害者にもなり得る自転車事故を招かないためには、自転車利用者が交通マナーを守り、安全で適正な運転を促進し、徹底させることが何より重要であると共に、万一の安心としての事故に備え、自転車損害賠償保険の加入について一層促進を図る必要があります。
こうした中、相模原市では、県内で初めて自転車利用者に損害賠償保険の加入を義務付ける条例「相模原市安全に安心して自転車を利用しようよ条例」が制定し、7月から施行されました。
また先日、閣議決定された自転車活用推進計画をめぐり「地方公共団体に対して、条例等による損害賠償保険等への加入促進を図ることを要請していく」との取組方針が示されています。
自転車事故防止に向けた取組は、こうした安全利用の促進と保険加入の両面で対応し、何より交通事故の未然防止に主眼を置いた取組を行う必要があると考えます。
私の地元・相模原市は県内でも自転車事故の割合が高い地域で常にワースト上位を占める状況があるため、以前から県に対し条例の必要性を訴えてきました。
自転車事故から県民のいのちを守り、安全で安心な神奈川を実現していくためにも、自転車の安全で適正な運転の推進と自転車損害賠償保険の加入促進に向け、条例化も視野に入れて取り組むべきと今回の代表質問で知事に見解を問いました。
知事は、自転車の安全で適正な利用の促進から自転車事故を減らすとともに、万一の事故に備え、そうした保険加入の促進策について県が取り組んできたこれまでの経緯を説明。県警等と自転車マナーアップキャンペーンなどで県民に自転車の安全で適正な利用と保険への加入を啓発してきた取組を示し「大変重要だ」と述べる一方、昨年1年間の県内の交通事故発生件数が前年比でプラス約5%と17年ぶりに増加し、中でも自転車関連の事故が前年比約11%と倍以上も増加している点に言及し、自転車の重大事故に対しては全国でも加害者に多額の賠償を求める判例が多く見られていることから、自転車事故の加害者、被害者にならぬよう安全で安心な神奈川の実現に向け、知事から「これまでの啓発活動から一歩進めた取組が必要」で、今年度中に条例制定に取り組むとの力強い答弁を得ました。
そこで県は、自転車の安全で適正な利用と自転車損害賠償保険の加入義務を柱とする条例の年度内の制定をめざし、県民・事業者をはじめ、団体等の意見を丁寧に伺いながら精力的に取り組む方針です。
知事の答弁を受け、より実効性のある条例が早期に制定できるよう求めました。
このほか、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取組、条例改正を踏まえた都市農業の振興、中小企業の持続的発展に向けた外国人人材の受入れ、待機児童の解消、災害発生時の健康医療救護体制における要配慮者への対応などの課題について質問し、前向きな答弁を得ました。
神奈川県議会議員 河本文雄
相模原市中央区東淵野辺5-21-11
TEL:042-707-8836
|
|
|
|
|
|
|
<PR>