近畿地方で風疹が流行傾向にあることから先月、厚生労働省は全国の自治体に注意喚起の通知を出した。市保健所疾病対策課は、市内で流行の兆しはない(6月7日取材時点)ものの、今後可能性はあるとして、市民に注意を呼びかけている。
国立感染症研究所によると、今年1月2日から5月20日までに風疹に感染した人は205人。これは昨年同時期の約2倍にあたる。兵庫県、大阪府、京都府の近畿地方で多く、1994年まで予防接種は中学生の女子に限られていたため、30〜40代の男性の発症が目立つという。
妊娠初期は注意
風疹の症状は主に発熱、発疹、リンパ節腫脹(しゅちょう)。一般的に子どもは比較的軽い症状で済むが、大人がかかると症状は重くなる。さらに妊娠初期の女性が感染すると、生まれてくる子どもが先天性の心疾患や難聴などになる確率が高いという。
せきやくしゃみなどで飛沫(ひまつ)感染するため、手洗いやうがいの励行、人ごみではマスクをするなどの予防策が有効で、予防接種を受けることも大切。同課では「妊婦の旦那さんなどは特に予防接種を受けることをおすすめします。また妊娠中は接種できないので注意を」と話している。
市では、【1】1〜2歳未満、【2】幼稚園等の年長児を対象に、麻しん・風疹の予防接種を無料で実施している(対象者には通知でお知らせ)。詳細は同課【電話】042・769・8346まで。
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