県政報告 Vol.11 実践的防災教育の推進を 神奈川県議会議員 河本 文雄
東日本大震災からもうすぐ3年になります。県の教育委員会では、新事業として、実践的防災教育推進事業費を計上しております。事業内容について報告致します。
県における防災教育について
高齢化が進んでいます。昼間は若い人たちが働きに出ていて、地域にはお年寄りと子どもたちだけ、といような地域も多く見受けられるようになりました。
3年前の東日本大震災の後、こうした地域からは、「いざという時、地域の中にある学校、特に高校生などの若い力を頼りにしている」という声が多く聞かれるようになっています。
神奈川県教育委員会では、このような声を受け、県立高校の生徒を対象に、災害時に、自分の安全を確保することはもとより、友達や家族など身近な人を助け、地域の防災活動などにも積極的に参加できるような人材の育成を目指して、生徒が主体となり、企画立案するといった、生徒参画型の実践的な防災訓練を新たに実施することとしました。
まず初年度となる平成26年度は、モデル校として展開し、効果的な実施方法や効果等を検証することとしています。
具体的には、各学校で地域や消防などの公共機関と連携し、ダンボールを使用した簡易間仕切りを作る避難所設営訓練、自家発電機を使用した停電を想定した夜間体験、防災用備蓄食料を実際に調理し、喫食するといった訓練などを行うものです。
また併せて、教員の防災意識をさらに向上させ、大規模災害にリーダーの役割を果たすとともに、生徒に対しより適切な指導ができるよう、教員を対象とした研修も充実させていきます。
このような教育現場の取り組みを通じて、高校生を地域の防災リーダーに育成するなど若い力を地域の防災に生かしていかれるよう、地域と一体となった取り組みが進められることが望まれます。
今後も小学校、中学校、高等学校で各学年に応じた防災教育の充実が求められています。私は、文教常任委員会の委員として、これらの事業を推進してまいります。
東日本大震災を風化させてはなりません。私たち自民党神奈川県議団では、今後も県政活動を通じて、防災対策の構築に向け取り組んでまいります。
神奈川県議会議員 河本文雄
相模原市中央区東淵野辺
TEL:042-707-8836
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