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アフリカ大陸の最高峰であるキリマンジャロ登頂に成功した 齋藤 佳憲(よしのり)さん 弥栄高校1年生 16歳

公開:2015年10月8日

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7大陸制覇へ「まだ通過点」

 ○…16歳の少年は、山頂で高々と日の丸を掲げた。「何よりほっとしました」。昨年9月、季節外れの大雪に見舞われ、泣く泣く断念したアフリカ大陸最高峰の舞台。一年後、少年は確かな自信を胸にリベンジを果たしてみせた。「昨年は怖くて辛かった。けど、今のキリマンジャロは自分にとって難しい山ではなかった」。現地では実感が湧かずも、日本に帰国後、母と再会すると少年には安堵の表情が浮かんでいた。

 ○…中学3年生の頃、登山家・野口健さんの自伝「落ちこぼれてエベレスト」を読み感銘を受けた。そこには、苦労を重ねながら世界7大陸の最高峰(7サミット)制覇をめざす過程が綴られていた。それまで取り組んでいた空手を辞めるなど、何をやっても中途半端だった自分。そんな自身の姿を作品に投影した。「自分には何が出来るだろう」。大嫌いな自分を変えようと、7サミット制覇を目標に掲げた。毎日のトレーニングや山小屋でのアルバイトなど、血の滲むような努力が少年を強くさせた。

 ○…幼い頃から絵画など美術が得意なこともあり、次第に映像制作に力を注ぐようになった。弥栄高校に進学したのも、映像表現を深く学び、将来撮影の仕事に携わりたいと考えたから。大学は、アメリカにあるトップレベルの映像系の専門学校への進学を希望。「将来のために、英語の授業を頑張りたい。テストは赤点ギリギリなんですけどね」

 ○…大きな夢が2つある。史上最年少記録となる10代での7サミット制覇。そして、各大陸をまわり、見るものの心を打つ映像作品を作ること。「キリマンジャロはあくまで通過点。次はオーストラリア」と先を見据える。何も成し遂げられなかった過去の苦汁を、エネルギーへと変えた。「自分を好きになれた?まだ分からない。けど、続けていく中でそう思える日が来るのかな」。16歳での快挙を成し遂げた少年が、その歩みを止めることはない。

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