神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

「60周年記念 二科神奈川支部展」の公募展で横浜市長賞を受賞した 武野(むの) 脩(おさむ)さん 緑区二本松在住 78歳

公開:2018年5月31日

  • X
  • LINE
  • hatena

黒一色で「色彩」見せる

 ○…微妙な丸みを残して一本一本ナイフで削った4Hから10Bまでの16種の鉛筆が、まるで剣山のようにぎっしりと筆立てに詰まっている。「“黒”が面白い。風や音、空気、光、自然が持つ豊かさや四季の移ろいを、黒一色で表すことに面白味がある。色彩は無いが、そこに色を感じてほしい」。箱からはみ出る数の消しゴムも「画材」の一つ。「“消すこと”は“描くこと”」。雲や霧、雪や山肌を覆う影は「消しゴムで“描く”」

 〇…東京都大田区出身。疎開先の秋田県で終戦を迎え地元に戻る。幼少期は芸術とは無縁だったが高校時代に西洋の絵画に心惹かれ美術部に入部。石膏デッサン(素描)や油絵の創作に勤しんだ。大学では経済学を専攻。絵の道に後ろ髪を引かれ、一時画塾に通ったこともあったが、やがて社会人となり、筆を握る機会もほとんどなくなった。

 〇…製薬会社で営業を7年務め独立も模索していたある日、ふと立ち寄った書店の賑わいを目にして一念発起。1974年、二本松に『カクダイ書店』を興し、地元を主とした外商に努めて業績をあげた。5年前に、店売をやめて教科書の取り扱い一本にすると同時に、息子に事業を承継。引退して自分の時間ができると、飛びつくように絵を描き始めた。当初は素描していたが、かつて読んだ鉛筆画の紹介記事の記憶も手伝い、しだいに鉛筆ならではの味わいに魅入られていった。

 〇…3人の子は独立、連れ添って50年になる妻と暮らす。絵を描くほかは地域の老人会に参加したり土いじりをしたり。7月に初の個展を控え、「鉛筆でしか表せない表現をぜひ観にきていただきたい」と呼びかけるとともに、「スケッチブックを広げれば誰でも気軽にすぐ描ける。お金もかかりませんよ」と鉛筆愛たっぷりにその魅力を語った。

さがみはら中央区版の人物風土記最新6

飯塚 宏司さん

相模原警察署長に就任した

飯塚 宏司さん

中央区在住 59歳

5月23日

石原 奈津美さん

ワハハ本舗のメンバーでラジオ「FM HOT 839」でリポーターを務める

石原 奈津美さん

南区在住 30歳

5月16日

並木 さとみさん

相模原市立博物館の館長に4月1日付で就任した

並木 さとみさん

緑が丘在住 58歳

5月9日

御手洗 理英さん

4月1日付けで相模原市美術協会の会長に就任した

御手洗 理英さん

矢部在住 64歳

5月2日

東 正充(あずま まさみ)さん

相模原商工会議所青年部(相模原YEG)の第28代会長に就任した

東 正充(あずま まさみ)さん

南区在住 42歳

4月25日

中川 裕可里さん

機織り職人として活躍し、大島紬の継承に注力する

中川 裕可里さん

相模原在住 34歳

4月11日

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

  • 3月23日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook