神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

紙を使った作品で競うアートコンクール・紙わざ大賞を受賞した 陶山(すやま) 岳志さん 南橋本在住 24歳

公開:2018年12月20日

  • X
  • LINE
  • hatena

「紙」に魅せられ可能性追求

 ○…紙で作られた白く繊細な柱たちが16個の石を持ち上げる神秘的な作品「霜柱(しもばしら)」で、紙わざ大賞を受賞。紙さえ使えば、作品の大きさや形態には制限のない同賞。圧倒的に緻密な作品を作り上げながらも、「まさか獲れるとは」と驚きを隠せない。

 ○…多摩美術大学で環境デザイン学科を専攻し、現在は同大学で職員として働く。学生時代は同級生から紙に対する情熱やこだわりを表して「異常」と冗談を言われるほど、紙のことばかり考える生活を送った。紙との出合いは同大学受験の実技試験のとき。「コーヒーフィルターを使っての作品づくり」が出題され、取り組む中で紙が持つ秘めた魅力や可能性を見出す。入学後、折り紙で制作した作品がデザインコンクールで大賞を獲得し、自身のアイデンティティに気付かされた。それ以来、同大学の教授で空間デザインを専門とする恩師に師事。紙と向き合い、様々な形に変形、加工し組み立てる表現技法の研究に没頭した。

 ○…自身の性格を「凝り性」と表現する。趣味も突き詰めないと気が済まず、「カメラ」に夢中になった際には暇さえあれば町へ飛び出し、友人やお気に入りの風景などを撮って回った。現在は紙作りが何よりの趣味。「1枚1枚の質感や表情が違うのが、手作りだと分かる」と熱意を見せる。

 ○…作品制作をきっかけにデザインを学び、「人の役に立つものを作りたい」という思いが芽生えた。その思いの実現のために、新たな目標として胸に抱くのは「紙などを使った作品による町おこし」。過疎地域を活性化するため空き家を活用し、作品展示で内外から集客するとともに、交流が生まれるコミュニティづくりを図る。紙が持つ力で、地域に活力を。制作に向ける情熱を様々な分野に拡大していく。

さがみはら中央区版の人物風土記最新6

石原 奈津美さん

ワハハ本舗のメンバーでラジオ「FM HOT 839」でリポーターを務める

石原 奈津美さん

南区在住 30歳

5月16日

並木 さとみさん

相模原市立博物館の館長に4月1日付で就任した

並木 さとみさん

緑が丘在住 58歳

5月9日

御手洗 理英さん

4月1日付けで相模原市美術協会の会長に就任した

御手洗 理英さん

矢部在住 64歳

5月2日

東 正充(あずま まさみ)さん

相模原商工会議所青年部(相模原YEG)の第28代会長に就任した

東 正充(あずま まさみ)さん

南区在住 42歳

4月25日

中川 裕可里さん

機織り職人として活躍し、大島紬の継承に注力する

中川 裕可里さん

相模原在住 34歳

4月11日

伊藤 恵子さん

「Feel度Walk」と「知図」を子育てイベントや市との協働事業などで実践する

伊藤 恵子さん

中央区在住 38歳

4月4日

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

  • 3月23日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook