県政報告Vol.33 県政の課題を問う 自民党県議会議員 河本(かわもと)文雄(ふみお)
県議会第3回上期定例会では、平成30年度県一般会計補正予算案ほか、諸議案等に対し自民党県議団を代表して賛成討論を行いました。今回はその一部を紹介致します。
台風などの自然災害への対応について
今年は台風や豪雨、地震による甚大な被害が全国で相次ぎ、特に台風は発生が多く、本県でも農林水産業が大きな被害を受けました。自然災害の被害状況についてはできる限り迅速に状況を把握し、早期復旧に向けて必要な措置を講じるとともに、施設の更なる強靭化を図ることが重要です。また、台風24号の警戒の中で、気象警報発表時の県の初動体制に課題が見つかりました。早急に「災害に強い神奈川」を目指し、関係機関や市町村と実効性のある連携体制を構築する必要があります。
そこで、農林水産被害の支援策を講じるとともに国に対し積極的に働きかけていくこと、また、自然災害に備え、ハード・ソフト両面でスピード感を持って対応し、安全・安心に暮らせる県土づくりを実現することについて併せて要望しました。
障がい者雇用率の報告誤りについて
障がい者雇用率の算定にあたり知事部局、教育委員会および警察本部でも不適切な取扱いが行われていたことは「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念について認識不足と指摘せざるを得ません。国のガイドラインを十分に理解せずに算定したことが今回の原因です。「障がい者雇用検討会」で原因究明と再発防止について速やかな対応を要望しました。その際、障がい者雇用制度の本来の目的である「障がい者の働く機会の拡大」と「障がい者の能力を十分に発揮できるような職場環境の整備」という趣旨を踏まえ取り組むよう求めました。
特殊詐欺対策について
「特殊詐欺撲滅の特効薬が見つからない」のが現状ですが、迷惑電話防止機器を活用し、高齢者がだましの電話に出ないことに対して高い抑止効果があることが認められます。県警察は自治体をはじめ様々な機関・団体が迷惑電話防止機器の普及に取り組み、その効果を積極的にアピールするとともに、検挙・抑止の両面で総力を挙げて詐欺撲滅に向け尽力することを要望しました。
神奈川県観光振興計画の改定について
ラグビーW杯および東京オリンピック・パラリンピックと、国内外から多くの観光客が訪れるタイミングで観光振興計画の改定を行うことは有意義と考えます。本県の環境や動向の変化を的確にとらえ、「観光立県かながわ」の実現を図る計画とするよう、神奈川の文化をアピールする取組や、地域経済の活性化等に資する観光消費額を引き上げる新たな取組、観光客が災害時にも安心して行動できる観光危機管理の取組などについて素案に位置づけることが大切です。改訂作業にあたり、市町村や民間事業者、観光協会等にも幅広く意見を聴き、神奈川らしい観光振興計画とすることを求めました。
次期「神奈川県営水道事業経営計画」について
厳しい事業環境の中、県民に安全な水道水を安定的に供給するため、県は次期計画において水道管路の年間更新率1%以上を目標値に設定し、取組を進めていく方針です。それにあたり、百年先の後世に受け継がれる素晴らしい計画を策定し、将来にわたって持続可能な水道の実現を要望しました。また、県民の声を受け止めながら、水道利用加入金を含め時代に相応しい料金体系の在り方を検討するよう求めました。
神奈川県議会議員 河本文雄
相模原市中央区東淵野辺5-21-11
TEL:042-707-8836
|
|
|
|
|
|
|
<PR>