古代のロマンを求めて 市内2カ所で遺跡見学会
公益財団法人かながわ考古学財団の発掘現場見学会が12月9日、「上粕屋・石倉中遺跡」と「西富岡・向畑遺跡」で行われ、両会場で延べ350人以上の市民・考古学愛好者が参加した。
向畑遺跡
新東名高速道路建設に伴い、平成19年から発掘調査が進められている向畑遺跡。延べ調査面積約1万2千平方メートル、高低差も8mと県内でも屈指の巨大な遺跡。
古くは旧石器時代の礫(れき)群をはじめ、縄文時代、古代の住居跡、約4,300年前の水場遺構などが発見されており、集落部からはクルミやトチの実などの堅果類3,000点以上が出土しているという。
石倉中遺跡
県道603号線の整備事業に伴い、平成22年1月から発掘調査が行われている石倉中遺跡は今回が初めての一般公開。調査では江戸時代以降の建物や道路跡、その他にも奈良・平安時代、縄文時代の遺物も見つかっている。見学に来た地元グループは「地元の昔を見ておきたかった。勉強になった」という。また遺跡見学によく訪れるという男性は「古きロマンはおもしろい」と話した。
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