伊勢原市は9月1日から、多言語音声翻訳システムを搭載したタブレット端末(iPad)2台を導入している。
子育てに関する相談業務に充てる国からの補助金を活用して導入され、市子ども育成課窓口に常設。ほかの窓口でも外国語の対応が必要な際に使用する。
外国語を話す市民への窓口サービスの向上と、事務の効率化を目的に導入された2台の端末。日本語を含む30言語の翻訳に対応していて、英語・中国語・韓国語、タイ語など10の言語は音声翻訳ができる。
また、アラビア語・イタリア語・オランダ語・ドイツ語など19の言語は文字による翻訳ができる。端末はモバイル通信契約をしているため、庁舎外でも使用できる。
同課の担当者によると、同課窓口には毎日1人から2人程度、外国語を話す市民が訪れ、保育や保育所の入所相談などがあるという。
これまでは英語などで待機児童のことなど、保育制度について説明してきた。しかし説明が完全に伝わったかどうか分からないケースや、一度で伝わらず、何度も窓口対応するケースなども見受けられた。同課の担当者は「窓口には全く日本語が分からない人も訪れる。端末の導入で説明がきちんと伝われば、職員の事務の効率化にもつながり、相談者も職員も安心できるのでは」と期待を寄せている。
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