大山阿夫利神社(目黒仁宮司)の下社で1月7日、今年の農作物の出来ばえや天候などを占う「筒粥神事」が行われた。江戸時代の後期から続く同社の伝統的な特殊神事で、結果をまとめた筒粥表は、農業従事者らに配布される。
筒粥神事は、神職が古式に則った方法で煮た粥を、米、麦、粟、小豆、蕎麦、菜種など18品目の作物の名前が書かれた小さな竹尺ですくい、形の崩れていない米粒を数えて豊凶や気候を占うもの。農家の作付けの目安にもされている。
この日は、釜で炊いた粥を巫女が壺に移して運び、神職が残った米粒を数え、その数を読み上げた。一品目につき9点が最高点で合計162点、今年は75点だった。
目黒宮司は、細かな分析はこれからとしながらも「田植えの頃から秋口にかけては順調な天候の推移が見込まれるが春先はやや注意が必要。年始の災害や事故など人智の及ばぬこともあるが、何事も諸準備を怠ることなく備えをもってそれぞれの道を進んでいただきたい」と述べた。
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