壮観だった一斉放水
貴重な文化財を火災から守ろうという防火訓練が１月25日、比々多神社（三ノ宮）と比比多神社（上粕屋）でそれぞれ実施された。
１９４９年に法隆寺金堂壁画が焼損したことから、１月26日は「文化財防火デー」に定められている。これにちなんで伊勢原市では、国・県・市が指定する重要文化財を所有する神社などで毎年訓練を行っている。
今回、比々多神社には消防署員、地元消防団員、氏子総代、神社職員などおよそ60人が集まった。訓練は社殿付近で火災が発生したという想定で行われ、参加者たちはまず「火事だ」と大きな声をあげ、文化財に見立てた箱を社殿の中から急いで運び出した。
その後、消防署員と消防団員が社殿めがけて一斉放水を実施。延焼防止に使われる噴水状の水柱がいくつも立ち並ぶと、見学者からは拍手が起こった。
一家で訓練を見学した吉崎隼人さん（35歳・八幡台在住）は「放水がとてもきれいだった。日ごろから神社などでも防火訓練が行われていると分かり、安心した」と話していた。
この日は比比多神社でも同様の訓練が実施され、参加者たちはあらためて今年一年の火の用心を誓った。
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