伊勢原・厚木市内を走る神奈中タクシーグループ４社（伊勢原交通（株）・神奈中ハイヤー（株）・相模中央交通（株）・（株）厚木相中）は10月１日、両市の70歳以上の高齢者を対象に「定額タクシー」の実証実験を開始した。
これは、高齢者の日常の移動手段確保、交通不便地域の利便性向上等がねらい。定額タクシーの制度化を検討する国土交通省が呼びかけ全国８カ所で実施される。同グループは「高齢者の免許証自主返納の促進にもつながれば」と期待を込める。
定額運賃は１割引き
県内唯一の実証実験先となる同グループでは、両市の70歳以上高齢者を対象に、購入から１カ月間有効の定額タクシーチケットの販売を開始した。これは、自宅のほか、病院やスーパーなど、あらかじめ目的地２カ所を登録し、その間のタクシー移動を定額運賃で利用できるというもの。
運賃は標準的な走行状態を想定して算出し、各目的地間の運賃額をもとに高額上位２区間の平均額を設定。そこから１割引きされる＝図参照。
実施期間は10月１日から12月21日まで。チケットは10枚綴りからで、利用時間は午前９時から午後４時。両市で最大１００人程度の有料モニターを募集する。
同グループは「定額タクシーを通じて、高齢者の移動手段確保や運転事故回避につながれば」とし、「本格的なサービス導入に向けて検証を行い、新たな高齢者の日常の足としての定着をめざしたい」と話した。
問い合わせは（株）神奈中タクシーホールディングス／【電話】０４６・２２２・８１２８へ。
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