市内で紙芝居や昔話などの読み聞かせを行っている市民活動団体・おはなしばる〜ん(田上治美代表)と伊勢原の民話紙芝居を作る会が、大山寺縁起を題材にした紙芝居「ワシの育て子」39冊を市に寄贈した。
紙芝居は、伊勢原の民話3部作の集大成として制作されたもの。相模の国で生まれた良弁が、鷲にさらわれ奈良の都で育てられた後、再開した父母と相模の国に戻り、大山寺を建立するまでを描いた物語。これまでの2作は「日向薬師の大太鼓」と「おとめ地蔵」で、2005年におはなしばる〜んが県ボランタリー奨励賞を受賞した際の賞金で、2008年と13年にそれぞれ制作した。その後同団体の酒井道子さんと元メンバーで、現在は手作り絵本の会で活動する若林京子さんの2人が何とか3作目を作りたいとの思いから「ワシの育て子」を企画、制作した。制作したものの、予算の関係で印刷ができなかったが、文化庁の補助金を活用し、2019年に60冊を制作した。同絵本は2018年度手づくり紙芝居コンクールで神奈川県立図書館長賞を受賞している。
8月4日には市役所で紙芝居の寄贈式が行われ、酒井さんと若林さん、田上代表が出席。高山松太郎市長に寄贈した。作画を担当した若林さんは「3部作の集大成として何としても作りたかった。細かい修正を繰り返して苦労した分うれしい」と話し、田上代表は「子どもたちに昔からあるお話を伝えていければ」と話した。
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