大山道をはじめとした古道の研究を行う市民団体「アド・おおやまみち」の代表を務める宮崎武雄さん(79)=人物風土記で紹介=がこのほど、冊子「江戸時代の伊勢原村の繁栄〜道標から見る人々の往来〜」を作成した。
今年が、伊勢原村の開村400年を迎えることを記念したもの。冊子はA4判・17ページモノクロ刷り。コピーから製本まで手作業で300部を自費で作成。市教育委員会や伊勢原観光ボランティアガイド&ウォーク協会などに寄贈した。
宮崎さんは大山道を研究する中で道標に着目。伊勢原村の発展を、道標を調査分析することで解明したいと考えた。そして市教委が作成した資料をはじめ、さまざまな文献を研究して2年がかりでまとめた。
冊子には、伊勢原市内の道標の数や伊勢原村開村の江戸幕府の構想、市場として栄えたことなど、資料に基づいた考察の末に辿り着いた自身の見解をまとめた。また表紙や挿絵には伊勢原郷土史研究会の小川敏さん(72)が協力した。
宮崎さんは「伊勢原といえば大山や大山詣りが注目されるが、昔の伊勢原が繁栄した理由がそれだけではないことが分かった。冊子を通じて伊勢原の魅力を再発見してもらえれば」と話す。冊子は今後、市立図書館で閲覧できるようになる予定。問合せは伊勢原観ボラ【携帯電話】090・2259・3714蔦本さんへ。
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